デジタルイラストを描く際、実際に私が使用していて、みなさんにおすすめできるものを紹介していきます。
必須級
PC
デジタルイラストにPCは当然必要ですね。
PCについては、単体でこれがおすすめというよりも、BTOでスペックをある程度管理して買うのがおすすめで、絵描き向けなPCの選び方 に詳しくまとめています。
ペンタブレット
デジタルイラストで、きれいな手書きの線を引いたり、ストロークの強弱をつけるために必要な道具です。
用途や何を重視するかによってベストな選択も変わってくるモノなので、
【液タブ? 板タブ?】ペンタブの選び方【厳選3選】 にさらに詳しくまとめています。
出先や漫画の作画などで最近はiPad Proも併用しています。
絵描き的iPadPro12.9インチ使用レビュー
モニター(買い替え 2023/03/03)
以前はフルHDに近いモニターを使っていましたが、4Kに買い替えました。
今回買ったASUSのモニターはsRGB色域を100%カバーしていて、出荷時にキャリブレーションもされているので、色もきれいに表示されています。
4K(3840 x 2160)という解像度は、フルHD(1920 x 1080)の縦と横が倍になっていて、液晶のドットがより細かくなっています。
それにより、イラストや漫画の作業をしているときも拡大時にドットが見えにくくなりました。拡大しての作業が続くとたまに酔うような気分の悪さを感じることがあったので、結構大きな改善だと思います。
あとはふつうにWindowsやブラウザの画面のフォントがきれいに見えるのが地味に一番感動しています。
サブモニターはちょっと前に買ったフルHDのモニターを縦にして置いています。
たいていは資料や動画を開いて表示させています。
イラスト・漫画制作の作業中に使っているアプリ9コ
こちらの記事で作業中の環境も具体的に紹介しています。
マウス
マウスもパソコンの基本的な操作にかかせないモノです。
ただしマウスの選び方にも絵描き的なポイントがあります。ペンタブを机の真ん中に置いているので、マウスを使えるスペースにも制限があります。また、右利きの場合は作業中に右手でペンを持っているので、私は無線のマウスを左手側に置いています。
左手で使う場合はマウスは左右対称のものが望ましい。
キーボード(変更 2022/02/15)
実はRealforce初代の日本語配列のものは以前から持っていて、きれいに洗浄したら今でも使えたので、新しく買い換えるまでの間の期間はそれを使っていました。もう10年近く前の代物でしたが、なんの問題もなく使えて、耐久性に関してこのキーボードに勝るものはないんじゃないかと思いました。
あと、慣れたらキーボードは個人的には英語配列の方が理に適っていると感じたので、Realforce R2の英語配列を買いました。R2の黒は印字が見づらそうだったので色はアイボリー。
高級ですけど、もちろん打ちやすさもピカイチで間違いのないキーボードです。
最強のキーボードにたどりついた【英語配列REALFORCE】
こちらの記事でも詳しく解説しています。
デスク
広めで、描いている時に揺れないものという条件でいろいろ探しました。
結果、IKEAのテーブルシステムで天板と脚を選んで購入しました。
天板はKLIMPEN クリムペン 150 x 75 cmで重さも25kgあります。脚もポール状のものよりしっかり机を支えてくれそうなFINNVARD フィンヴァルドにしました。
実際に1年以上使用していますが、広いし、描いている時に揺れも感じないので満足しています。
デスクチェア
きれいな線の引き方 の記事でも言及していますが私はオカムラのシルフィーという椅子を使っています。値は張りますが、かなりおすすめできます。
安い椅子だとだいたい腰を悪くしてしまうので。
こういうデスクチェアは中古市場でも状態がいいものは出回っているので、潔癖じゃない人は以下のサイトなんかもチェックしてみてください。
デスクライト
(デスクライトは同じものが売っていなかったので、リンクは参考までに)
ライトに関してはそこまでこだわりはありませんが、LEDのものにしておけば電球の交換の手間とかがほとんどなくて楽ですね。
あと欲をいえば、デジタルの作業時は光の色がモニターに干渉しないよう角度が調整でき、アナログで描く時にもしっかり手元を照らせるように、ライトの首がガッと動いてちゃんと固定できるものがいいですね。
あると便利
わりとここからが本番
手袋
うすでの綿手袋の指を切って、グローブとして使っています。
これをしていると、汗で紙や画面が汚れず、滑りがよいまま描けます。板タブにも液タブにもおすすめです。
Wacomとかからもかっこいいグローブが出ていると思いますが、布の手袋の方がコスパいいです。汚くなってきたら、また新しいのをつくって、使い捨てにすることができます。
テンキー
厳選!イラストでよく使うショートカット13 でも紹介していますが、左手デバイスとしてテンキーを使っています。
テンキーは入手性が良く、キーボードより省スペースでペンタブのすぐ横に設置でき、楽な姿勢で描けるのでおすすめ。
タワー型電源タップ
なにかとごちゃごちゃしがちな絵描きのデスクですが、このタワー型電源タップがあれば多少はましになります。
電源コンセントが並んでいるのは見たらわかると思いますが、こちらにはUSBポートもついているので、スマホやタブレットの電源もこちらから直接とることができ、わりと配線がすっきりします。
外付けSSD
データのバックアップは取っておくに越したことはないです。
特にSSDは物理的な稼働パーツがないので、HDDよりも衝撃に強かったり、コンパクトだったりしておすすめ。
タイマー
練習で時間をはかるなどの用途は想像しやすいと思いますが、ふつうに作業するときにタイマーをつけておくのもいいですよ。
1時間に一回は休憩をはさんで、体と精神のリズムを整えたいので、私はだいたいどんな作業をするときでもタイマーを使います。時計を見ても同じことはできますが、作業を始めた時間から1時間後の時間を把握して覚えておくということを、タイマーの場合はしなくていいのです。1時間でタイマーをつけておくと音や光で知らせてくれるので、時間を覚えておく必要がありません。
時計をいちいち見る必要もないので、圧倒的に楽です。
電子メモ帳(追加 2023/07/17)
やることをメモするのに使いはじめました。価格も気軽に買いやすいのでおすすめです。
以前は四角いポストイットにやることを書き出して、終わったら捨てるっていうことをしていました。が、電子メモ帳にしたら、紙を一枚めくったり捨てたりする手間がなくなりました。ゴミも出ませんね。
基本的に平日の帰宅してからやることと、休日はその日やりたいことを書き出して、デスクのモニターのところに立てかけてます。夕飯とかシャワーくらいのレベルから書いたりします。書いていた方が早く済ませる気になります。
タスクを書き出しておくとこれもタイマーと同様に脳のメモリーが解放されるので、目の前の作業により集中しやすいです。
アナログ・練習
ノート
スケッチのすすめ でも扱っていますが、とにもかくにもB5の無地ノートがおすすめ!
絵の練習だけじゃなく、なにをかいてもいいんです。マインドマップ的なアイディア出しとか、悩みごととか、らくがきとか、メモとか。
シャーペン(0.7mm)
0.7mmのシャープペンシルは一度ためしてみてほしい。
ひっかかりがすくなく、描きやすいんだ。ステッドラー社がおすすめ。
デッサン人形
キャラのポーズを考えるときの足がかりにはなります。
キャラもののフィギュアは用途がやや違い、アニメキャラの立体的な理解には役立ちます。
パースやライティングまで参考にしたいならPoserもおすすめ。
スマホ三脚
実は人体の資料なら、自撮りするのが一番早いです。
思い通りのポーズ、角度の写真なんてなかなか見つかりませんからね。
ブックスタンド
教本や資料の本を開きながら作業したい時には必須といっていいですね。
タブレットやスマホを立てておくこともできます。
おすすめの教本・資料
人体のデッサン技法
人体には比率などある程度法則が存在するので、正確に描きたいならまとめて知識を入れてしまった方が効率いいです。
マンガの基礎デッサン 女のコキャラ編
いわゆる美少女キャラはデフォルメの度合いが強いので、リアル風の絵とは別にして練習する必要があります。
新ポーズカタログ1女性の基本ポーズ編
女性のポーズ集は他にもいろいろあるので、好みで買ってもいいと思います。
新ポーズカタログ2男性の基本ポーズ編
細マッチョ?な日本人男性のポーズ集。手近な感じで資料として使いやすい。
だらっとしたポーズカタログ2-女の子・男子高校生・スーツの男性-
だらっとした自然なポーズ集は案外ない。特に漫画を描くならおすすめです。
カラー&ライト ~リアリズムのための色彩と光の描き方~
絵の中の色についての知識はこの本を読めば十分なものになるでしょう。
風景画の描き方
風景の描き方だけでなく、構図の考え方も学べます。
デジタル作画法 アニメで見た空と雲のある風景の描き方
デジタルでの背景の描き方が解説されているので、とても参考になります。
漫々快々―みんなのマンガがもっとよくなる
漫画における見せ方について考えるきっかけになります。
「イノセンス」METHODS押井守演出ノート
『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の続編にあたる『イノセンス』の解説本です。
レイアウトの横に押井守監督の解説があり、どういう演出上の意図があったのかわかります。作画もとんでもなくうまい。
サプリメント
健康管理も大切な仕事の一つです。
ここではアイテムがテーマなのでサプリメントを紹介しますが、
基本的な食事・睡眠・運動は健康的に心がけましょう。
プロテイン
プロテインはマッチョになるために飲むものだと誤解されがちですが、人間の体をつくる基礎栄養素の一つです。また、よっぽど意識的にタンパク質をとるように心がけていないと不足しがちなのです。
昨今は自宅にいる時間が長く、運動不足になりやすい時期でもあるので、うちでできる筋トレとあわせて、プロテインを取るようにすることで健康的な体を目指しましょう。
こちらは大豆プロテインです。
実は私が個人的に乳製品が得意でないことを自覚しはじめたので、プロテインはこちらに切り替えました。調べてみたらどうやら日本人は結構な割合で乳製品が合わないらしいので、ホエイやガゼインなど乳由来のものでお腹がゆるくなったり、肌があれたりするなら、大豆プロテインを試してみるといいと思います。
味でいうと大豆プロテインはおいしくはないです。心を無にすれば飲めはします。
他のフレーバーもありますが、人工甘味料が入っていたりすると、あんまり人体に良くないみたいな話も最近はあるので、おいしくなくても飲めるならそれで満足した方がいいかもしれません。
ビオフェルミン(変更 2020/10/10)
乳酸菌が含まれていて、胃腸の働きを整えてくれるサプリです。
以前はここで「強力わかもと」を紹介していましたが、ビール酵母が入っていてプリン体も含まれているので、常用するならビオフェルミンの方がいいかと変更しました。それから強力わかもとは一回9錠でしたが、ビオフェルミンは一回3錠なので、単純に飲みやすくて楽ですね。
私はもともとお腹が弱いタイプでしたが、こういったサプリを使うようになってからはほとんど下痢しなくなりました。結果栄養がちゃんと吸収できるようになって、体調が良くなったように感じます。
ビタミン・ミネラル
サプリ初心者にはマルチビタミン・ミネラルがおすすめ。
慣れてきたらビタミンやミネラルを個別に取るようにするのもいいです。
まとめ
以上が私が絵を描くときに使っている道具のだいたいすべてです。
実際の持ち物としては今までに試しに使ったものなどがまだ他にもあるのですが、このリストではそれぞれ最終的にたどりついたベストワンを紹介しています。
自分の中ではいまのところ満足のいっている環境なので、よかったら参考にしてみてください。