今日まであまたのキーボードを使用してきましたが、ついに結論が出ました。
東プレ REALFORCE R2 R2TLS-US3-IV です。
テンキーレスで、英語配列87キー ALL30g かな無し 静音モデル のモデルです。
なんのこっちゃって感じかもしれませんが、順番に説明していきます。
キーボードのスイッチの違い
キーボードのスイッチは一般的には、大きく3つあります。
メンブレン、パンタグラフ、メカニカルですね。
実はそれぞれ、特徴がまったく異なります。
あなたのキーボードはどれでしょうか。
メンブレン
メンブレンはUSB接続のキーボードスイッチだと、最もポピュラーな種類ですね。
特徴としてはまず第一に安いです。安いものは1,000円前後からあります。
一方で打ち心地は他のスイッチと比べてしまうと、微妙といわざるをえない。
個人的にはスペースやEnterなどのすこし大きいキーの戻りがスムーズでなく、引っかかりがあるのが特に気になることが多かったです。メカニカルを触った後にメンブレンは、もう使いたくないと思いました。
一応、高級メンブレンなるものもあるらしい。
パンタグラフ
パンタグラフはとにかくうすいキーボードです。
ノートパソコンのキーボードスイッチはほぼパンタグラフですね。
価格も安いものは安い。
メンブレンと比較すると、キーを押す深さが浅いのでスムーズにタイピングできます。
音も比較的静か。
ふつうに文章を打ち込む用途なら、パンタグラフのキーボードでも特に不満なく使えると思います。
やや厳しいなと感じたのはゲームやペイントソフトの作業で使っていたときです。
キーのスイッチが浅いので、特にホールド系の操作をしているとちゃんと押せているのか、感覚としてわかりにくい瞬間があります。
そのせいか、Shiftやスペースのキーを押しながら操作をしていると、パンタグラフのキーボードだと他のものより指が疲れました。これは個人差がありそうな話ですが、私はゲームやペイントソフトの操作ではパンタグラフを選ばなくなりました。
メカニカル
メカニカルは正直、押し心地だけなら一番好きです。
キースイッチが名前の通り機械的でしっかりしています。
また、メカニカルスイッチにもいくつか種類がありますが、軽くてうるさくない赤軸というスイッチでここは話を進めていきます。青軸は音がかっこいいですがうるさいです。
メカニカルの赤軸は本当に一度どこかで触ってみて欲しいのですが、打ち心地がいいです。
ストスト、ストって感じです。
欠点としては、お値段が高めということですね。
ただゲームの競技シーンなどでも、多く採用されているキーボードなので、その信頼性は確かです。
良いキーボードが使いたいという人には、おすすめできるキースイッチ。
静電容量無接点方式
字面がちょっとイカツいですが、実際こいつはすごいです。
私もその仕組みを完全に理解しているわけではありませんが、どうやらキースイッチの読み取りに物理的な接触がないらしいです。なにをいってんだ、と思うかもしれませんが、そういうことらしいです。
で、それがどうしたんだというと、それによって壊れにくいです。
私が買った初代の静電容量無接点のRealforceというキーボードは、もう購入から10年がたとうとしていますが、いまでもなんの不具合なく使えます。結構、入力文字数的にはハードに使い込んできましたが、どこも壊れていません。(一度、Enterキーの効きが悪くなって、洗浄はしました。)
打ち心地としては、わりとメカニカルの赤軸に近いです。
静電容量無接点の方がキーの戻り方がやや柔らかいかなってくらいの差です。
安いメンブレンと比べるともはや雲泥の差です。
静電容量無接点のキーボードは銀行などでも採用されているそうです。打ち間違えるとまずいですからね。
あとは、セブンイレブンのATMにもこのスイッチが使われているとのことなので、一番感触を手っ取り早く試してみたいなら、セブンに行きましょう!
値段は、とても高価です……。
物書きやガジェット好きの人にはおすすめ。
日本語配列は使う理由が一つも見当たらない
こちらの記事でも書きましたが、英語配列キーボードはスペースやEnterが押しやすく、記号キーの並びも整然としていて、不要なひらがなの印字がなく見た目もすっきりしています。
対して、日本語配列のキーボードは真剣に良い点が見当たりませんでした。
最強のキーボードの条件
これまでの話をふまえて、私の考える最強のキーボードの条件をまとめてみます。
安定性と耐久性
キーボードは何年か使っていると壊れたりしますよね。
一度押しただけなのに、2回同じキーが入力されたり、入力したのにされてなかったり。
そういうことが最も少ないのは、もうスイッチの仕組みの差として静電容量無接点のものになると思います。
現に私の手持ちでも一番長く使えているのは初代Realforceです。
英語配列
これも一度慣れてしまったら譲れないポイントです。
スペースが短いのも、Enterが遠いのも、記号の並びがぐちゃぐちゃなのも、もう嫌なのです。
有線か無線か
デスク上のレイアウトが固定しきれていない期間に無線のメカニカルも使っていましたが、動かさないで使うなら有線の方が安定だとは感じました。有線のUSB接続ではキーボードが壊れたりしない限り、ほとんどトラブルはないので。
無線の場合だと、キーボードのスリープから復帰するタイミングの入力ミスが生じたり、なぜかたまに入力が抜けたりすることはありますからね。取り回しの自由度はあるので、どちらを優先するかになります。
キータッチは軽い方がいい
私が選んだモデルはRealforceの中でも、キータッチの荷重が最も低いオール30gのものです。
レビューによっては指を置くだけで入力がされてしまうという声もあります。
実際に慣れないとその現象はあります。が、慣れたらそういうことも起きなくなりますし、入力全般が軽くて早く、楽になるので、その恩恵の方が大きいと思っています。
一応バネをいれて調整することもできます。
荷重が軽いものを重く調整することはできますが、逆は出来ないので軽いモデルを買った方がお得でしょう。
テンキーレスがいい
テンキースペースがキーボードの右側にあるのは個人的に好きではありません。
なるべく G H のキーがモニターに対して中心にあると、自分の手や体も正対して姿勢がキープできるので楽です。
それから、テンキーはほとんどショートカット用ですが、個別のテンキーキーボードをペンタブの左側に普段から置いて使っているので、フルサイズのキーボードは選択肢に入りません。
厳選!イラストでよく使うショートカット13【圧倒的時短】
こちらの記事で左手デバイスとしてのテンキーの運用方法も紹介しています。
コンパクトでも欲しいキー
Home Page Down アローキーあたりはテンキーレスのコンパクトサイズでもほしいです。
Homeはふつうにページのトップに戻りたいとき、Page Downはウェブサイトのスクロールやタブの移動に使います。
アローキーはペイントソフトの変形ツールで位置を1ドットずつ微調整したいときや、YouTubeを見るときに使うのでないと困りますね。
まとめ
いままでに様々なキーボードを使ってきました。キーボード沼にはまっていたのです。
そこから脱却できたのは、英語配列のRealforceを買って、これが最強だと心から思えたからです。
とても高価ですが、壊れにくいのでいくつかのキーボードを買い換えながら使っていくよりも、Realforceを買って長く使う方が快適でお得でしょう。
しかしながら、私が使っているREALFORCE R2は新品のものはもうあまり出回っていないようです。
現在はREALFORCE R3が最新で発売されています。
ただ、最新モデルは無線機能も搭載していて、さらにちょっとお高くなっています。
無線で使わない人はR2の中古で状態がいいものを買うのもありだと思います。
丈夫な製品なので、状態の良いものを選んで買えば十分に長く使っていけるはずです。
みなさまも良きキーボードライフを!