以前『本当によく使う汎用ブラシを紹介【基本のブラシは5つだけ】』という記事で、クリップスタジオペイントの混色ブラシとぼかしツールはほとんど使わないと書いていました。
それまでは混色ブラシがどうも使いにくく感じていたんですよね。
デフォルトで入っているブラシも、Clip Studio Assetsからダウンロードできるブラシもいろいろ試しはしたのですが、混色の機能が使われたもので気にいるものはありませんでした。
なので今回、自作しました。
一応、経緯とかもあるのですが、ひとまず書き味はこんな感じです。
主には塗りつぶすことを想定した濃いものと、ざっと塗ったときに若干だけストロークが残りやすいものの、2種類を用意しています。
このイラストでも今回紹介している混色ブラシをかなり使っています。
ギャラリーにイラストはまとめて公開しています。見てみてください。
透明ブラシとの違い
混色機能が入っていなくて、不透明度が筆圧によって変化するブラシをここでは「透明ブラシ」としています。
同じ色でのストロークの比較画像です。
どうでしょう。違いはわかりますか。
混色ブラシのメリット
ストロークで急に濃くならない
透明ブラシを使っていて気になっていたことですが、ストロークが重なるとその部分だけ不透明度が100の状態になって色が濃くなってしまいます。
そのままだと絵の中でストロークが見えやすい形で残ります。これは絵によっては質感としても活かすこともできます。が、不要な部分はならしたりする必要があるので、その場合ははっきりいって手間ですね。
混色ブラシの場合は、混色の機能によって下地となる色がある程度ならされるので、ストロークが重なってもあまり目立ちません。
求める絵の質感や好みの話になってしまいますが、ブラシのストローク感が絵に必要でないなら混色ブラシの方が塗りやすいです。
混色ブラシのデメリット
透明ブラシよりは重い
「重い」とはいっても、クリスタの繰り返されるアップデートの中で軽くはなっていますね。
今回あらためて混色ブラシをさわって、一番はじめにさわったときより格段に使いやすくなっていたのでおどろきました。
今回配布するブラシの設定で、私の環境だとブラシサイズが大体200pxぐらいまでは描画になんの違和感もないですね。1000pxとかさらに大きくすると描画されるまでに若干のラグは感じます。それでも、以前は混色ブラシのサイズを大きくするとガッガッガッと描画がかなり遅れてきて、ストロークしては表示されるのを待つような感じだったので、いまの混色ブラシは十分使えますね。
配布ブラシのダウンロード
CLIP STUDIO PAINT EX
クリップスタジオはこちらからダウンロードできます。
今回つくった混色ブラシは自分でも使いやすくて気に入っています。
よかったら使ってみてください。
ダウンロードしたファイルをクリスタのブラシの一覧にドラッグすればすぐ使えます。
zipファイルなので一度解凍して、
中のファイルをブラシツールの一覧にドラッグすればもう使えますb
ブラシはかなり筆圧の弱い自分用に調整しています。
色が濃くなりすぎて調整がむずかしい場合は「サブツール詳細」から「絵の具濃度」の筆圧設定を調整してみたりしてみてください。
補足 ぼかしツールについても
以前のブラシの記事では混色ブラシと同様にクリスタのぼかしツールも使わないと書いていましたが、今回自分が使いやすいように混色のブラシをつくって、ぼかしツールについてもすこし考え直しました。
こちらはぼかしツールとブラシでつくったグラデーションの比較です。
実際にはブラシでのグラデーションでもエアブラシを併用したりするので、わりと微妙な差です。
もちろんその小さな差にこだわって描くことも大切だと思います。
しかし、場合によっては色を選んだりスポイトしたりしないで使えるぼかしツールを、時短の方法の一つとして用いるのはありだな、と考えるようになりました。