ぶっちゃけ気にする必要ないです!
レイヤーは描きやすいように使えばいいです。以上。
……一応、解説しましょうか。一応。
レイヤーを多く使うメリット
ずばり、あとから取り返しが効きます。
特定のパーツだけあとから移動させたり、色の変えてみたパターンを試したりというような調整がワンクリックでできます。
同じレイヤーになってしまっている場合は選択ツールで範囲を切り分けたりする必要がでてきます。
レイヤーを多く使うデメリット
レイヤーの枚数が多くなることで管理が大変になります。
レイヤーを無限に分けて描き進めていると、「ここのパーツのレイヤーはどこにある?」とか、「しまった! 違うレイヤーに描いていた!」ということがわりと起こります。
ちなみに、クリスタはCtlr+Shift+クリック、PhotoshopはCtrl+クリックで描画範囲をクリックすると、対象のレイヤーを選択する機能はあります。
しかし、レイヤーを間違えるときは描いているレイヤーを意識できていないので、そんな便利機能もむだなのです。。
レイヤーを分けないで描くメリット
極論ですがレイヤー一枚で作業を進めると、レイヤーを新規作成したり、どこになにを描いたか探したりする時間や労力が一切かかりません。
描き進めるだけの効率でいえば、めちゃくちゃ早いです。作業中はわりと脳筋のままに描けます。
レイヤーを分けないで描くデメリット
ずばり、取り返しが効きません。
正確にはデジタルなのでがんばれば本当にどうにもならないということはあんまりないのですが、たいがいめんどうな事態に陥りやすいです。
あとから調整したくても一々選択範囲で切り抜かないといけなかったりして、心的負荷が大きいので、妥協して完成させたり、途中で投げ出してしまったりしてしまうことが増えてしまいます。
まとめ
利点 | 欠点 | |
レイヤー多い | 調整がしやすい | 管理が大変 |
レイヤー少ない | 管理が楽 | あとからの調整が面倒 |
表にするとこんな感じですね。
いいとこ取りなやり方
失敗する可能性がある部分は、とりあえずで新規レイヤーをつくって描く。
一段落ついたところで、描いた部分を見て、問題のないところはレイヤーを結合して整理する。
たとえば、下書きから線画の工程に移る際にはもちろんレイヤーを分けると思いますが、線画の中でもさらに、重なりが複雑になる髪や、位置の微調整をしたりする目はレイヤーを分けておくと後から助かることが多いです。
色塗りの場合でいえば、明暗とは別の模様があったりする場合、それは別のレイヤーに描くことが多いです。そうしておけば、色を調整したり、すこし目立ちすぎているときに不透明度を低くすることで対応することができます。
全体的なレイヤーの管理でいえば、キャラと背景、線画と色塗りのレイヤー等は分けておく方が無難です。
それら以外の、あとから位置や色を調整したりする可能性がほぼないものは、その都度結合してしまっても平気です。むしろその方がレイヤーの管理がしやすくなるので、レイヤーを無駄に探したり、間違えたレイヤーに描くというトラブルを減らすことができます。
というわけで、まとめると冒頭で述べた通り、レイヤーは自分が描きやすい方法で大丈夫です。
それでも、てきとーにやるのと基本方針を決めてやるのは違うので、今回の記事を参考にしてみてください。