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VA-11 Hall-A: Cyberpunk Bartender Action
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サイバーパンクな世界のバーで繰り広げられる絶妙なかけ合い
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一言にサイバーパンクといっても、ハイテクノロジーで洗練された世界というより、舞台となるバーはどちらかというと小汚い。
プレイヤーはそこでバーテンダーの視点となり、物語は進んでいく。
カクテルをつくり、話をする
この通称「ヴァルハラ」というゲームでやることはいたってシンプル。
基本的には客から注文されて、カクテルをつくり、話をする。それだけ。だが、それがいい。
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おもしろいゲームの条件を考えたときになにが挙げられるだろう。
爽快なアクション性、優れた演出、一筋縄ではいかない深い戦略性………。
いや、ゲームにはもっと原始的な要素がある。
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店に来る客は、ときに横柄で、ときに皮肉屋。
だが、それがどこか人間臭くて、話が進んでいくことでこの世界の魅力がだんだんとわかってくる。
そう、「ヴァルハラ」はテキストだけでおもしろい。
私はいままでの人生でRPGの類をほとんどやってきていないくらい、アクションゲーム志向人間なのだが、キビキビとしたアクションがなくても、派手なムービーの演出がなくても、このゲームはおもしろい。
Chill Pulse
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作業のお供に
次に紹介するのは個人的な一押し「Chill Pulse」。
しかしながら、このタイトルは正直いわゆるゲームではない。
感覚としてはお役立ちアプリ、に近い。
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画面上では女の子が作業していて、機能としてはポモドーロタイマーやTo-doリストがあり、いい感じのBGMも再生してくれる。
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ゲーム内でアクセサリーが買えたりするコインを集めたり、作業時間に応じてレベルが上がることで解放されていく機能があったり、一応ジャンルとして放置ゲーといえないこともないが、実際の使い方は作業管理アプリといった方がしっくりくる。
音楽がすばらしい
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収録曲が結構多い。ジャンルで分かれていて、プレイリストも自分好みにカスタマイズできる。
デフォルトの状態ではローファイの曲が流れるようになっている。
他にも、サイバーパンク、オリエンタル、レトロジャズ、クラシックなどのジャンル曲が入っていて、私はそれぞれの気に入った曲をプレイリストに入れてランダム再生している。
単純にBGMとして曲の質がいい。年始に買ってからSteam上で確認できるプレイ時間がすでに数十時間となっているが、曲に聞き飽きたという感覚もなく、画面の雰囲気にとてもマッチしている曲が多い。
Lo-Fiというジャンル自体がYouTube上で数年前からはやり、作業用BGMとして使いやすいような長尺の動画やライブ配信が上げられている。
この「Chill Pulse」もそこから影響をうけていそうな雰囲気がありつつ、アプリとしてよりタスクや時間を管理しやすいものになっている。
勉強や作業する人におすすめしたい。
DARIUSBURST Chronicle Saviours
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名作2Dシューティング「ダライアス」
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ダライアスシリーズは2DSTGの中でも有名なシリーズで、魚類をモチーフにした巨大なボスと闘うのが特徴的。その巨大さの表現のために、ボス戦ではギミックが豊富だったり、筐体でウルトラワイドな液晶が採用されたりしてきた。
特に遊びやすいシューティング
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個人的にSteamでSTGゲームを集めるのが趣味で、「R-Type」、「怒首領蜂 大復活」、「斑鳩」などのタイトルも所持しているのですが、正直なところ昔のシューティングは難しい。
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今回取り上げた「DARIUSBURST Chronicle Saviours」は難易度的にもかなり遊びやすい。
バーストというシステムで敵の弾を消せたりもする。
シューティングとしては比較的に新しいタイトルで、グラフィック的な取っ付きづらさもない。
そういう理由でかなり遊びやすいタイトルなので、シューティングをやったことがない人にもやってほしいゲーム。
14種類のマインスイーパーバリエーション
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新たなルールが追加された新しいマインスイーパー
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基本のマインスイーパーはマスに書いてある数字が周囲にある地雷の数を表していて、どのマスに地雷があるのかを推理するゲームだが、今作はそこにひとつのスパイスが足される。
このゲーム特有のルールが追加される。
その追加ルールが14種ほどあるということらしい。
毎ルールでマインスイーパーはじめたてのあの新鮮さ
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このゲームは正直万人にはおすすめしません。
おすすめなのは、もちろんマインスイーパープレイヤーです。
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マインスイーパーは、はじめこそ熟考して地雷の位置を予想していくが、慣れてくると数字とマスの形からある程度瞬間的に地雷の位置がわかってくる。ようは作業的にこなすようになる。
それはそれでよかったりもするが、「14種類のマインスイーパー」は新しいルールと対峙するたびに、あのはじめたてだった感覚を味わうことができる。
当てずっぽうを禁止する設定にできたりもして、本当に難しくて、考える必要のあるマインスイーパーが毎度楽しめる。作者は天才だと思う。
まとめ
今回は年末年始のセールにSteamで買って個人的によかったゲームを厳選して紹介しました。
Steamにはそりゃ「Portal」とか名作はいろいろありますが、今回のテーマとしては好きな人はかなり好きだろうなというラインナップになりました。
どれかのタイトル、刺さる要素があるものなら、たぶんとても気に入ると思います。